ついに日本人が月面を歩く時代が来るのでしょうか。11月19日、JAXA(宇宙航空研究開発機構)は、12年ぶりとなる新たな宇宙飛行士候補者の募集要項と日程を公開しました。

この募集で選ばれた宇宙飛行士は、国際宇宙ステーション(ISS)だけではなく、月周回有人拠点「ゲートウェイ」やアメリカが主導する有人月探査計画「アルテミス計画」における月面での活動を行います。応募受付期間は2021年12月20日(月)から2022年3月4日(金)までで、採用日数は「若干名」となっています。JAXAは「未来を創造する宇宙飛行士の重要な役割を通じて、人類・社会への貢献を志す多様な方々の応募をお待ちしております。」とコメントしています。なお、詳しい募集要項については、JAXAのホームページをご覧ください。

参考:船外活動する宇宙飛行士(Credit: NASA)

【▲参考:船外活動する宇宙飛行士(Credit: NASA)】

今回の宇宙飛行士候補者の募集は、大きな特徴が2つあります。

まず、前回の募集に比べて応募資格が大幅に緩和されたことです。応募資格には、「3年以上の実務経験を有する」こと、「身長:149.5cm-190.5cm、視力:遠距離視力 両眼とも矯正視力1.0以上 色覚、聴力:正常」という条件のみが書かれています。その他の能力は、選抜試験の過程で考慮されることになります。

2つ目の特徴として、有人月探査への参加です。募集要項に記された搭乗業務にはISSでの活動も記されていますが、最も目を引くのはゲートウェイでの滞在や操作、実験、船外活動、そして月着陸船への搭乗や月面での滞在、実験、船外活動です。これは、宇宙飛行士に選ばれた場合、月へいくことができる可能性があることを強く示しています。

募集要項公開により、JAXAは宇宙飛行士候補者募集特設サイトを開設。同時に「Hello! EXPLORERS PROJECT」として、月探査プログラムに関わる「アルテミス世代」の宇宙飛行士を応援するプロジェクトを立ち上げました。Explorersには、「宇宙飛行士」と「転職者」という2つの意味を掛け合わせており、「人類の未来を開拓」し、「人生を切り拓く」人々を応援するプロジェクトです。

12月1日(水)には、JAXA公式YouTubeチャンネルで「宇宙飛行士候補者 採用説明会〜宇宙飛行士に、転職だ。〜」が開催されます。このイベントには、山崎直子宇宙飛行士や油井亀美也JAXA宇宙飛行士、大西卓哉JAXA宇宙飛行士が登場し、公表された募集要項についてわかりやすく解説をするということです。さらに、実際の宇宙飛行士の仕事内容や宇宙飛行士への転職活動についてのクロストークが予定されています。また2022年1月中旬には、宇宙飛行士候補者募集に関するスペシャルイベントも開催予定で、宇宙飛行士候補者に応募したい人にとって必見のイベントが続きます。

 

Image Credit: NASA
Source: JAXAプレスリリース
宇宙飛行士候補者募集特設サイト
2021年度 宇宙飛行士候補者の募集について(PDF)
2021年度 宇宙飛行士候補者 募集要項(PDF)
文/出口隼詩

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