宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、11月9日9時55分16秒に鹿児島県にある内之浦宇宙空間観測所からイプシロンロケット5号機の打ち上げに成功しました。

イプシロンロケット5号機には、革新的衛星技術実証2号機を搭載。実証2号機は小型実証衛星2号機(RAISE-2)と4基の超小型衛星、4基のキューブサットで構成されています。打ち上げ後、ロケットは順調に飛行し、打ち上げから52分35秒後に小型実証衛星2号機(RAISE-2)を、約1時間6分29秒後から約1時間11分37秒後にかけて全ての分離に成功したということです。

内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられるイプシロンロケット5号機(Credit: JAXA)

【▲ 内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられるイプシロンロケット5号機(Credit: JAXA)】

イプシロンロケット5号機は当初、10月1日の打ち上げを目指していました。しかし、天候不良や地上で使用される可搬型レーダーの関係により延期が重なっていました。10月下旬にはH-IIAロケット44号機の打ち上げも重なり、打ち上げで使用される共通の設備の調整により、イプシロンの打ち上げはH-IIAの打ち上げ後と再設定されました。その後再設定された11月7日も、当日の天候状況が整わないことを理由に、再延期に。準備万端で迎えた当日の打ち上げは、打ち上げ予定時刻ウィンドウギリギリに収まり、晴天下での打ち上げ成功となりました。

革新的衛星技術実証2号機は、革新的衛星技術実証プログラムとして、大学や研究機関、民間企業から公募した部品や機器、超小型衛星、キューブサットに実証の機会を提供します。1号機の打ち上げは、2019年1月に行われ、7基の衛星を無事に軌道投入しました。一部は製品化されるなどの成果をあげたということです。なお、2号機に搭載された超小型衛星やキューブサットは以下の通りです

超小型衛星
・可変形状姿勢制御実証衛星ひばり HIBARI:東京工業大学
・複数波長赤外線観測超小型衛星Z-Sat:三菱重工業株式会社
・デブリ捕獲システム超小型実証衛星DRUMS:川崎重工業株式会社
・多目的宇宙環境利用実験衛星TeikyoSat-4:帝京大学

キューブサット
・宇宙塵探査実証衛星ASTERISC:千葉工業大学
・速報実証衛星ARICA:青山学院大学
・高機能OBC実証衛星NanoDragon:明星電気株式会社
・木星電波観測技術実証衛星KOSEN-1:高知工業高等専門学校

 

Image Credit: JAXA Twitter
Source: JAXAプレスリリース
文/出口隼詩

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