大規模インターネット通信を手がける米One Web社は、2022年頃をめどにインドのロケットを使用して、同社の通信衛星を打ち上げると発表しました。

インド宇宙機関(ISRO)が開発するPSLVとGSLV-MkIIIで打ち上げられると見られています。現在One Web社はヨーロッパのアリアンスペースと契約を結び、通信衛星の打ち上げを実施しています。

PSLVロケット(Credit: ISRO)

【▲ PSLVロケット(Credit: ISRO)】

One Webは現在サービス開始、拡大に向けて多くの衛星打ち上げを実施。今月14日には、ロシア・ボストチヌイ宇宙基地から36機の衛星を搭載したソユーズロケットが打ち上げられました。この発射により、同社が計画する648機の衛星のうち、約半分以上の358機が軌道上へ達したことになります。同社は12月中頃までに北半球の一部地域でサービスが開始できるようにしたいということです。また打ち上げを実施するアリアンスペース社は2022年の終わりまでに8回のソユーズロケットによる輸送を締結しています。アリアンスペース社にとっては、今年10回目の打ち上げとなりましたが、そのうち7回がOne Web社の打ち上げであり、かなりの割合を占めていることが分かります。

冒頭で紹介したインドのロケットは、インド宇宙機関(ISRO)が開発したロケットです。PSLVはPolar Satellite Launch Vehicle(極軌道衛星打ち上げ機)の略称で、全長44m、直径2.8mの4段式ロケットとして設計されています。地球低軌道(LEO)に3.8t、GTO(静止トランスファ軌道)に1.3tの衛星を投入する能力を持ちます。

GSLV-MkIIIは、比較的新しいロケットであり、Geosynchronous Satellite Launch Vehicle Mark IIIの略称です。全長43m、直径4mで2本の固体ロケットブースターがコア機体の横に付けられています。LEOに10t、GTOに4tの衛星を投入する能力があります。

 

Image Credit: ISRO
Source: One Web/Space News
文/出口隼詩

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