アダプターとの結合作業が行われた有人宇宙船「ソユーズMS-19」(Credit: Roscosmos)

【▲ アダプターとの結合作業が行われた有人宇宙船「ソユーズMS-19」(Credit: Roscosmos)】

ロシアの国営宇宙企業ロスコスモスは、日本時間2021年10月5日17時55分にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から有人宇宙船「ソユーズMS-19」の打ち上げを予定しています。打ち上げまで2週間を切った現地では、ソユーズMS-19の打ち上げ準備が進められています。

ソユーズMS-19には国際宇宙ステーション(ISS)で初の長編映画撮影を行う民間人が2名搭乗します。プライムクルーはアントン・シュカプレロフ(Anton Shkaplerov)宇宙飛行士、女優のユリア・ペレシルド(Yulia Peresild)さん、監督のクリム・シペンコ(Klim Shipenko)さんの3名。バックアップクルーはオレッグ・アルテミエフ(Oleg Artemyev)宇宙飛行士、女優のアリョーナ・モルドヴィナ(Alyona Mordovina)さん、監督のアレクセイ・デュディン(Alexey Dudin)さんの3名です。

ソユーズMS-19のプライムクルー(前列)とバックアップクルー(後列)(Credit: Roscosmos)

【▲ ソユーズMS-19のプライムクルー(前列)とバックアップクルー(後列)(Credit: Roscosmos)】

ロスコスモスによると映画のタイトルは「Challenge」(チャレンジ、挑戦)で、重要な仕事を完遂するためにISSへ向かうことになった医師の物語とのこと。この映画はロスコスモスやロシアの放送局チャンネル1などによる科学教育プログラムの一環とされており、ソユーズMS-19の打ち上げに使われるロケット「ソユーズ2.1a」には今回のプロジェクトを記念した特別塗装が施されることも発表されました。

CGで再現された特別塗装の「ソユーズ2.1a」ロケット(Credit: Roscosmos)

【▲ CGで再現された特別塗装の「ソユーズ2.1a」ロケット(Credit: Roscosmos)】

ソユーズMS-19の機体にはすでに燃料が充填されており、機体とソユーズ2.1aロケットの第3段を結ぶアダプターとの結合作業も完了しています。9月24日にはこの作業の様子を収めた写真がロスコスモスから公開されました。

なお、バイコヌール宇宙基地では前澤友作さんらが搭乗するソユーズ宇宙船(2021年12月打ち上げ予定)や無人補給船「プログレス」など、今年中に複数の宇宙船の打ち上げが予定されています。公開された写真にはソユーズMS-19だけでなく、打ち上げを待つ1機のソユーズ宇宙船と2機のプログレス補給船が列をなしている様子も捉えられています。

アダプターとの結合作業中のソユーズMS-19(中央)と、打ち上げを待つ3機の宇宙船(左)(Credit: Roscosmos)

【▲ アダプターとの結合作業中のソユーズMS-19(中央)と、打ち上げを待つ3機の宇宙船(左)(Credit: Roscosmos)】

ソユーズMS-19は打ち上げから約3時間後の日本時間10月5日21時12分には早くもISSとドッキングする予定で、撮影を終えた民間人クルー2名は12日後の日本時間10月17日にロスコスモスのオレッグ・ノヴィツキー(Oleg Novitskiy)宇宙飛行士とともにISSを離れて地球へ帰還します。ソユーズMS-19の打ち上げやドッキングの様子は、日本時間10月5日にアメリカ航空宇宙局(NASA)のNASA TVなどでライブ配信される予定です。

 

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Image Credit: Roscosmos
Source: Roscosmos (1), (2)
文/松村武宏

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