中国は現地時間9月9日19時50分ごろ、西昌衛星発射センターから長征3Bロケットの打ち上げを行いました。

ロケットには通信衛星「中星9B」が搭載され、静止トランスファー軌道へ投入したということです。打ち上げを行う中国航天科技集団有限公司(CASC)は「太陽光パネルを展開し、予定していた軌道への投入に成功した」と発表しています。

西昌衛星発射センターから打ち上げられた長征3Bロケット(Credit: CASC)

【▲ 西昌衛星発射センターから打ち上げられた長征3Bロケット(Credit: CASC)】

中星9B衛星は、中国空間技術研究院(CAST)が開発と製造を行いました。今後の運用は中国衛星通信集団公司(チャイナサットコム)が関与。静止軌道上で運用され、主にテレビやラジオの電波を送信します。CASCによると、この衛星の一つ前の世代である中星9A衛星よりもより広い範囲に電波を届けるということです。また特別に設計されたトランスポンダーを搭載することにより、生放送サービスの実施や4K、8K放送をサポートするとみられています。さらに2022年に中国・北京で開催される冬季のオリンピックにおいても生放送の送信サービスを提供する見込みです。

中星9B衛星は、中星9A衛星の置き換えとして機能すると見られています。中星9A衛星は2017年6月に打ち上げられたものの、ロケットの3段目の不具合により予定より低い高度の軌道に投入されてしまいました。そのため衛星自身の燃料を使用し、10回に渡って軌道修正を行いました。これにより衛星の設計寿命が短くなってしまったのが原因と見られています。

この打ち上げは長征ロケットシリーズ388回目の打ち上げとなりました。また2021年に入ってから33回目の打ち上げであり、中国のロケット発射数は年々伸びています。CASCによると、今年は約40回の打ち上げを目指しているということです。

 

Image Credit: CASC
Source: CASC/SpaceNews
文/sorae編集部

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