現地時間6月21日、アメリカ・フロリダ州ケープカナベラルにULA(ユナイテッド・ローンチ・アライアンス)のアトラスVロケットが到着しました。このロケットは今年後半に、ボーイングが開発する新型有人宇宙船「CST-100 Starliner」(スターライナー)を国際宇宙ステーション(ISS)へ送り届けます。同時にスターライナーには、3人のNASAの宇宙飛行士が初めて搭乗する予定です。

フロリダ州に到着した乗員飛行試験(CFT)で使用されるアトラスVロケット(Credit: ULA)

【▲ フロリダ州に到着した乗員飛行試験(CFT)で使用されるアトラスVロケット(Credit: ULA)】

ロケットはULAの運搬船「R/S RocketShip」で輸送されました。ULAによると、製造工場があるアラバマ州を6月14日に出発。20日には打ち上げ施設のあるフロリダに到着し、21日におろし作業を行ったということです。

ULAが製造するロケットの機体を運搬する専用の船「R/S RocketShip」(Credit: ULA)

【▲ ULAが製造するロケットの機体を運搬する専用の船「R/S RocketShip」(Credit: ULA)】

今回運ばれたロケットは今年後半に実施される乗員飛行試験(Crew Flight Test: CFT)で使用されます。アトラスVロケットにとって初めての有人宇宙飛行となります。コマンダーはバリー・ウィルモア飛行士が務め、マイケル・フィンク飛行士、ニコール・アン飛行士が搭乗します。3人をのせたスターライナーは、ISSにドッキングする予定です。

スターライナーはNASAが民間企業と共同で行う商業乗員プログラム(Commercial Crew Program)の一環として選定されました。同プログラムにはスペースX社の「Crew Dragon」(クルードラゴン)」とスターライナーが選ばれています。クルードラゴンは、2020年5月に有人初飛行試験「Demo-2」、11月に「Crew-1」を行い、どちらも成功しました。一方、スターライナーは2019年12月に無人飛行試験(Orbital Flight Test: OFT)を実施したものの、不具合によりISSにドッキングすることなく地球へ帰還しました。

なお、2回目となるOFTは今年7月30日に行われる予定です。無人のスターライナーを搭載したアトラスVロケットは、ケープカナベラル宇宙軍基地第41番発射台から打ち上げられます。

 

Image Credit: ULA
Source: NASA/ULA
文/出口隼詩

 オススメ関連記事