現地時間6月18日、中国・四川省にある西昌衛星発射センターから長征2Cロケットが打ち上げられました。ロケットにはリモートセンシング衛星「遙感(Yaogan)30号09組」IoT衛星「天啓(Tianqi)14号」が搭載されました。打ち上げを行った中国航天科技集団有限公司(CASC)によると、所定の軌道への投入に成功したということです。

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西昌衛星発射センターから打ち上がる「遙感30号」を搭載した長征2Cロケット(Credit: CASC)
【▲ 西昌衛星発射センターから打ち上がる「遙感30号」を搭載した長征2Cロケット(Credit: CASC)】

「遙感30号」衛星について、CASCは「電磁環境の調査」に使用するとしていますが軍事衛星とする見方もあります。また衛星はコンステレーションを構成します。CASCによると2017年9月から今年5月までに8組の衛星打ち上げが完了しており、全て長征2Cロケットによって打ち上げられたということです。

今回打ち上げに使用された長征2Cロケットは全長43m、直径3.35m、重量242t、推力300tのロケットです。500kmの太陽同期軌道に最大2tの衛星を投入する能力を持っています。なお、今回のロケット発射は長征ロケットシリーズ375回目となりました。

中国では現在、「中国宇宙ステーション(CSS)」の建設が行われています。現地時間6月17日に、酒泉衛星発射センターから3人の宇宙飛行士をのせた有人宇宙船「神舟12号」が打ち上げられました。同日中には、4月に打ち上げられた宇宙ステーションのコアモジュール「天和」へのドッキングに成功し、宇宙飛行士はモジュールへ移動しました。3ヶ月の滞在を行う予定です。

 

Image Credit: CASC
Source: CASC/SpaceNews
文/sorae編集部

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