中国は現地時間6月3日、気象衛星「風雲4号B」を西昌衛星発射センターから打ち上げました。長征3Bロケットに搭載された風雲4号Bは、順調にロケットから分離され、所定の軌道への投入に成功したということです。

西昌衛星発射センターから打ち上げられた中国の気象衛星「風雲4号B」(Credit: CASC)

【▲ 西昌衛星発射センターから打ち上げられた中国の気象衛星「風雲4号B」(Credit: CASC)】

風雲気象衛星は、国務院の中国気象局(CMA)のもとにある国家衛星気象センター(NSMC)によって運用されています。打ち上げを行なった中国航天科技集団有限公司(CASC)によると、主に気象分析・予測、短距離気象災害警報、短期気候予測、生態系・宇宙環境モニタリングなどを行うということです。

今回打ち上げられた風雲4号Bは、風雲4シリーズの2番目の衛星であり、シリーズとしては初めての運用衛星となります。また発射後は、すでに軌道上にいる風雲4号Aと合わせて、2衛星間ネットワークを形成できるということです。なお風雲4号Aは2016年12月に打ち上げられました。

中国の気象衛星は、1977年から開発がスタートしました。現在までに風雲1号から4号までのシリーズが登場しており、極軌道で運用される衛星と静止軌道で運用される衛星に分かれています。風雲4号は静止軌道で運用される衛星です。風雲1号シリーズは1988年に最初の打ち上げが行われました。なお、1999年に打ち上げられた風雲1Cは2004年に運用を終了しましたが、2007年衛星破壊実験(ASAT)の標的となり多数の「スペースデブリ」が発生する事態となりました。

このミッションで風雲4号Bを打ち上げた「長征3B」ロケットについて、いくつかの改善がありました。CASCによると、エンジンと利用制御部分において17件の技術状況の改善が行われたということです。これによりロケットの信頼性が向上したと発表しています。

中国の代表的なロケットである長征シリーズは合計で372回目の打ち上げとなりました。

 

Image Credit: 中国航天科技集団有限公司
Source: 中国航天科技集団有限公司/NASA Spaceflight.com
文/sorae編集部

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