観測ロケット「MOMO」や超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」を開発製造しているインターステラテクノロジズは6月1日、全面改良を進めていた「ねじのロケット(MOMO7号機)」の機体が完成したことを発表しました。
「ねじのロケット」は、2020年7月に打ち上げを実施する予定でしたが、エンジンの点火器の不具合により打上げ直前に安全装置が正常に作動し、打上げシーケンスを自動停止したため打上げ延期となりました。また、2020年6月に打ち上げを実施した「えんとつ町のプペル MOMO5号機」は飛行中のエンジンノズルの破損が原因で飛行中の姿勢が乱れ、安全確保のために緊急停止しています。
これらを受け、インターステラテクノロジズは2020年夏から改良開発に着手し、両機体で発生したエンジン不具合の改良を中心に、全体のメジャーアップデートを施しています。今回施された内容は、エンジンシステム、機体艤装、アビオニクス、地上支援設備の4点の重点的な改良であるといいます。
なお、MOMOの全面改良は今回が初めてとなり、これまでの機体を「MOMO v0(モモ ブイゼロ)」、改良後の機体を「MOMO v1(モモ ブイワン)」と呼ぶことも発表しています。
打ち上げは2021年夏を予定していますが、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、具体的な日時の公開は直前まで控えることと、見学場は封鎖されるとのことです。
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source: インターステラテクノロジズ