米ロッキード・マーティンと米自動車大手ゼネラルモーターズは、NASAが計画を進めるアルテミス計画に向けて月面車を共同開発すると発表しました。

月面車は1970年代に行われたアポロ15号から17号でも使用されましたが、走行距離は7.6kmでした。一方、今回共同開発する月面車は、走行距離を伸ばすということです。また、自動運転技術を使用し、飛行士が月面に到着する前に着陸地点付近で待機することが可能になります。そのため宇宙飛行士は、月着陸船や月周回軌道プラットフォーム「ゲートウェイ」から月面車を遠隔操作して動かすことができると考えられます。これにより、NASAは、より少ない時間でより多くの科学的成果を収めることが可能になると予想されます。

ロッキードマーティンとゼネラルモーターズが共同で月面車を開発(Credit: General Motors/ Lockheed Martin)

【▲ ロッキードマーティンとゼネラルモーターズが共同で月面車を開発(Credit: General Motors/ Lockheed Martin)】

月面車は月面の温度変化や放射線、打ち上げ時の衝撃に対応できるように設計しなければなりません。

ロッキードマーティンは、50年以上NASAの探査機や宇宙船を開発・製造しています。アルテミス計画で使用される有人宇宙船「Orion」(オリオン)も開発中です。そこに、バッテリー技術の中心的存在であり、同時に自律運転技術をサポートできるゼネラルモーターズが加わりました。

ゼネラルモーターズは、アポロ11号を含むアポロ計画で慣性航法装置の製造や試験を担当しています。また、アポロ15号から17号で使用された月面走行車を開発するなど実績を持っています。ロッキード・マーティンで月探査を担当するカーク・シャーマン氏は、「GMは自動車製造とその技術で世界のリーダーであり、ロッキード・マーティンは宇宙船分野で世界のリーダーである。2つの会社が月面における自動車システムの構築に力を合わせるのは完全に理にかなっている。」とコメントしています。

日本ではJAXAとトヨタ自動車が共同で「ルナクルーザー」を開発しており、2029年打ち上げ予定です。

 

Image Credit: General Motors/ Lockheed Martin
Source: General Motors/ Lockheed Martin
文/出口隼詩

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