中国「試験6号03」の軌道投入に成功 長征ロケットシリーズ365回目の打ち上げとなる
太原衛星発射センターから打ち上げられる長征4Bロケット(Credit:新華網日本語版)
原衛星発射センターから打ち上げられる長征4Bロケット(Credit:新華網日本語版)
【▲ 原衛星発射センターから打ち上げられる長征4Bロケット(Credit:新華網日本語版)】

中国は太原衛星発射センターから長征4Bロケットの打ち上げを行いました。ロケットには「試験6号03」が搭載されています。中国の宇宙開発を統括する国家航天局(CNSA)は、予定の軌道に投入し、打ち上げに成功したと伝えました。

試験6号03は、宇宙環境調査を行ったり、関連する技術の実証をする予定です。この衛星は中国科学院マイクロ衛星イノベーション研究院が開発や製造を行いました。同衛星01は2018年11月に、同衛星02は2020年7月にどちらも長征2Dロケットを使用して酒泉衛星発射センターからすでに打ち上げられています。

今回使用された長征4Bロケットは全長45m、直径3.35mです。低軌道に2800kgの衛星を運ぶ能力を持ち、主に太原衛星発射センターから打ち上げられます。なお、この打ち上げは長征ロケットシリーズにとって365回目の打ち上げとなりました。

中国北西部に位置する太原衛星発射センターは、特に低軌道や太陽同期軌道への打ち上げに適しています。今回の打ち上げは太原衛星発射センターにとって、今年度初めてのロケットの発射でした。

 

Image Credit: 新華網日本語版
Source: 国家航天局、CASC、CASC(中国語版)NASA Spaceflight.com
文/出口隼詩