ニュージーランド・マヒア半島から打ち上げられるエレクトロンロケット(Credit: RocketLab)

ニュージーランド・マヒア半島から打ち上げられるエレクトロンロケット(Credit: RocketLab)

<今回の打ち上げ3つのポイント>
・「エレクトロン」ロケットは累計100機以上の衛星を打ち上げ
・民間及び政府の人工衛星6機を軌道投入(ライドシェア)
・NASAの月ミッションで使用される機器のテストも

ロケットラボは19回目の「エレクトロン」ロケットの発射を実施しました。打ち上げは現地時間3月23日に、ニュージーランド・マヒア半島にある同社の発射施設から行われました。今回のミッションは「They Go Up So Fast」と呼ばれ、民間及び政府系の小型衛星6機を軌道に投入。無事成功しました。この打ち上げにより、エレクトロンロケットは累計で104機の人工衛星を打ち上げたことになります。

今回のミッションでは、民間会社の地球観測衛星などが打ち上げられました。

一方で注目したいのは、エレクトロンを打ち上げた同社が開発した小型衛星プラットフォーム「Photon(フォトン)」です。フォトンは、衛星のバス機能(人工衛星として必要な基本的な機器)にキックステージ(衛星をさらに遠い場所へ飛ばしたり、高度を上げたりする機器)を搭載したプラットフォームです。今回の打ち上げでは、フォトンの技術実証機である「Photon Pathstone」が搭載されました。Pathstoneは2機目の軌道投入されたフォトンです。1機目は2020年8月に打ち上げられました。

搭載された「Photon Pathstone」(Credit: Rocket Lab/Press kit P4)

搭載された「Photon Pathstone」(Credit: Rocket Lab/Press kit P4)

フォトンは今後NASAの月ミッションで使用されます。ロケットラボはエレクトロンロケットでNASAの「CAPSTONE」ミッションで使用される小型衛星の打ち上げを2021年後半に行います。

小型衛星は、ロケットの上段にあるフォトンに搭載され、月の近くまで到達。NASAと関係国が開発を進める月周回有人拠点「ゲートウェイ」が投入される特殊な軌道(NRHO)に向かいます。軌道投入後、この特殊な軌道上で技術試験や確認を行います。ここで得られた結果はNASAが主導する有人月探査計画「アルテミス計画」で生かされます。

 

Image Credit: Rocket Lab
Source:Rocket Lab/NASA
文/出口隼詩

 オススメ関連記事