青と白の特別な塗装を施したソユーズロケット、打ち上げへ
打ち上げ発射場へ運ばれる青と白の特別塗装をしたソユーズ2ロケット(Credit: GK Launch Services)
打ち上げ発射場へ運ばれる青と白の特別塗装をしたソユーズ2ロケット(Credit: GK Launch Services)
打ち上げ発射場へ運ばれる青と白の特別塗装をしたソユーズ2ロケット(Credit: GK Launch Services)

ロシアでソユーズ宇宙船や多くの人工衛星を打ち上げてきた「ソユーズ」ロケット。通常はグレーとオレンジの塗装ですが、今回は青と白を基調とした機体の色になります。日本時間3月20日(土)15時7分打ち上げ予定のソユーズ2ロケットでその打ち上げの様子を見ることができます。

2021年は旧ソ連の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンが人類初の有人宇宙飛行を行ってから60年の節目に当たります。ガガーリンを乗せた宇宙船を打ち上げた「ボストーク」ロケットを参考にしてこの塗装が施されています。通常の機体でオレンジ色の部分を青色に、グレーの部分を白色に変更したということです。

発射台にそびえ立つソユーズロケット(Credit:GK Launch Services)
発射台にそびえ立つソユーズロケット(Credit:GK Launch Services)

機体の青色は、ソユーズロケットの打ち上げを担うGK Launch Services社のコーポレートカラーでもあります。ちなみにコーポレートカラーとは企業や団体の組織を象徴する色のことです。

打ち上げ準備が進むソユーズロケット。従来の機体ではエンジン周辺がオレンジだが、青色に塗装されているのが確認できる。(Credit: GK Launch Services)
打ち上げ準備が進むソユーズロケット。従来の機体ではエンジン周辺がオレンジだが、青色に塗装されているのが確認できる。(Credit: GK Launch Services)

また今年度GK Launch Services社が打ち上げを担当するソユーズロケットにはこの塗装が施されます。

3月20日に打ち上げられるソユーズロケットには、18の国から集められた38基の超小型衛星が搭載されています。その中には日本に本社を置くアストロスケールが開発を行ったスペースデブリ除去技術実証衛星「ELSA-d」やアクセルスペースが開発を行う4基の超小型衛星「GRUS」も含まれています。GRUS4基の内、1基は福井県民衛星「すいせん」です。

なお福井県では打ち上げの様子をオンラインで配信するイベントを開催します。詳細はこちらの記事をご覧ください。
福井県民衛星「すいせん」3月20日に打ち上げ 全国初の自治体主導人工衛星

 

 

Image Credit: GK Launch Services Twitter
Source: Roscosmos , Spaceflight Now
文/出口隼詩