中国の探査機「天問1号」が火星を撮影 2月10日ごろ軌道投入へ
中国の火星探査機「天問1号」が撮影した火星の様子。(Credit: CNSA)
中国の火星探査機「天問1号」が撮影した火星の様子。(Credit: CNSA)
中国の火星探査機「天問1号」が撮影した火星の様子。(Credit: CNSA)

中国の火星探査機「天問1号」が撮影した火星の写真がこのほど公開されました。

国家航天局(CNSA)によると、2月10日頃、探査機を火星の軌道へ投入をするということです。現在探査機は、約197日間で4億6500万kmを飛行しており、地球から1億8400万km離れた場所を飛行。また、今回の写真は、火星から約220万km離れた地点で撮影されました。写真には、アキダリア平原や太陽系最大の峡谷、マリネリス峡谷が写っていることも確認できます。

撮影した火星の画像に地形名を照らし合わせた地図。⑤はマリネリス峡谷がはっきりと写っている。(Credit: CNSA)
撮影した火星の画像に地形名を照らし合わせた地図。⑤はマリネリス峡谷がはっきりと写っている。(Credit: CNSA)

天問1号は、中国が独自で行う初めての火星探査ミッションです。昨年7月23日に中国南部にある文昌衛星発射センターから長征5型ロケットで打ち上げられました。探査機は、オービター(周回機)とランダー(着陸機)で構成されており、さらにランダーには、ローバーを搭載。今年の5月頃に火星最大の巨大盆地とされるユートピア平原に軟着陸する予定です。

 

Image Credit: CNSA
Source: CNSA
文/出口隼詩