日本時間10月14日14時45分、宇宙船「ソユーズMS-17」を乗せたソユーズ2.1aロケットがカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。3名の宇宙飛行士を乗せたソユーズMS-17は、予定通り打ち上げからおよそ3時間後には国際宇宙ステーション(ISS)へ無事到着しています。
ソユーズMS-17に搭乗していたのはロシアのセルゲイ・リジコフ(Sergey Ryzhikov)宇宙飛行士とセルゲイ・クド-スべルチコフ(Sergey Kud-Sverchkov)宇宙飛行士、およびNASAのキャスリーン・ルビンズ(Kathleen Rubins)宇宙飛行士です。3名は第64次長期滞在クルーとしてISSに約6か月間滞在する予定です。
有人のソユーズ宇宙船としては初となる超高速(superfast)方式が採用された今回の飛行では、打ち上げから3時間3分後の日本時間同日17時48分にISSとのドッキングに成功しました。打ち上げの様子は高度約400kmを周回するISSからも見えていて、バイコヌール宇宙基地から飛び立ったロケットを第63次長期滞在クルーとしてISSに滞在しているロシアのイヴァン・ヴァグナー(Ivan Vagner)宇宙飛行士が撮影しています。
‘Favor’ crew, congratulations on the successful launch!
The flight seen from space looks even cooler than from the Earth! Getting ready to welcome #SoyuzMS17 in just 2.5 hours! pic.twitter.com/Lg5f0zKG1p
— Ivan Vagner (@ivan_mks63) October 14, 2020
なお、第64次長期滞在クルーの滞在中にはスペースXの「クルー・ドラゴン」運用初号機による「クルー1(Crew-1)」ミッションの打ち上げが11月上旬以降に実施されます。クルー1ミッションではJAXA(宇宙航空研究開発機構)の野口聡一宇宙飛行士ら4名がISSに向かう予定で、今回のソユーズMS-17でISSに到着した3名と合わせたISSの7名体制がスタートすることになります。
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Image Credit: NASA TV
Source: NASA
文/松村武宏