スペースXのファルコン9ロケット

Credit: SpaceX

米スペースX社は、日本時間10月7日、スターリンク衛星13回目の打ち上げを行いました。スターリンク衛星60基はファルコン9ロケットに搭載され、ケネディー宇宙センター39A発射台から打ち上げられました。約9分後、ファルコン9ロケット一段目は、大西洋上に待機していたドローン船「Of Corse I still Love You」に着陸。そして、打ち上げから約1時間後スターリンク衛星の分離を確認し、無事成功しました。

今回のファルコン9ロケットの打ち上げは通算94回目です。また、一段目の再回収は61回目となります。この打ち上げで使用された機体は、今回が3回目の飛行となりました。1回目の使用は、5月にNASAの飛行士を乗せた「Crew Dragon(クルー・ドラゴン) 試験2号機」の打ち上げです。2回目は、8月に韓国の軍事衛星の打ち上げに使われました。なお、スペースX社はフェアリングの回収と再利用も進めており、今回の打ち上げでも回収に成功しました。

早朝の打ち上げで朝日と共に打ち上がるファルコン9ロケット(Credit : SpaceX)

スターリンク衛星は、スペースX社が進める全地球規模のネットワーク整備を目指す衛星コンステレーション計画です。最終的に約1万2000基の超小型人工衛星を地球低軌道に配置します。この計画の目的は、民家から遠く離れた地域など従来の通信環境があまり良くない地域にもインターネットを普及させることです。

しかしながら、近年世界中の天文学者が「天体観測の妨げになる」とスターリンク衛星の「光害」問題に頭を悩ませています。衛星は、太陽光を反射するとその光が地上に届き、肉眼で見ることができます。その様子は、スターリンク衛星が一列になって飛行することから「スターリンク・トレイン」と呼ばれます。このような問題を解決するためにスペースX社は太陽光の反射を防ぐためのサンシェールド(日除け)を衛星につけるなど改良を重ねています。

 

Credit: SpaceX
Source: Space.com , Spaceflight Now
文/出口隼詩

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