「Crew-1」ミッションの宇宙飛行士たち。左から:シャノン・ウォーカー飛行士、ビクター・グローバー飛行士、マイク・ホプキンス飛行士、野口聡一飛行士(Credit: SpaceX)

NASAは現地時間8月14日、スペースXの新型宇宙船「クルー・ドラゴン」の運用初号機によるミッション「Crew-1」の打ち上げが10月23日以降に実施される予定であることを発表しました。Crew-1は日本時間8月3日に帰還した有人試験飛行ミッション「Demo-2」に次ぐミッションで、ミッションスペシャリストとして乗り込む宇宙航空研究開発機構(JAXA)の野口聡一宇宙飛行士を含む4名が搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)へ向かいます。4名はISSに6か月間ほど滞在し、科学実験などのタスクに従事する予定です。

Demo-2が帰還した時点ではCrew-1の打ち上げ予定時期は9月下旬以降とされていましたが、ロシアの有人宇宙船「ソユーズ」のローテーションを考慮し、ISSの運用上より良いタイミングに合わせるべく1か月ほど先送りされることになったようです。ソユーズ宇宙船は10月14日にNASAのキャスリーン・ルビンズ宇宙飛行士ら第64次長期滞在クルーの3名が搭乗する「ソユーズMS-17」の打ち上げが予定されています。ルビンズ飛行士らは現在ISSに滞在しているクリストファー・キャシディ宇宙飛行士ら第63次長期滞在クルーの3名と交代してISSに滞在します。

いっぽう、ルビンズ飛行士らと交代したキャシディ飛行士らは係留中の「ソユーズMS-16」に乗り込んで10月21日にISSを離脱し、195日間のミッションを終えて地球へ帰還します。今回の長期滞在も残り2か月ほどとなったキャシディ飛行士は、日本時間8月19日に予定されている宇宙ステーション補給機「こうのとり」9号機(HTV9)の分離時にロボットアームの操作を行うことになっています。

キャシディ飛行士らの帰還から早ければ数日後には野口飛行士らCrew-1の4名もISSに到着し、ルビンズ飛行士らと合流してISSの7名体制がスタートすることになります。なお、2021年春の打ち上げが予定されているクルー・ドラゴン運用2号機による「Crew-2」ミッションでは、JAXAの星出彰彦宇宙飛行士がミッションスペシャリストとしてクルー・ドラゴンに搭乗し、ISSではコマンダー(船長)を務めることが発表されています。

 

Image Credit: NASA
Source: NASA(1) / NASA(2)
文/松村武宏

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