既報の通り、来年2021年の春に打ち上げが予定されているスペースXの有人宇宙船「クルー・ドラゴン」の運用2号機(Crew-2)に宇宙航空研究開発機構(JAXA)の星出彰彦宇宙飛行士がミッションスペシャリストとして搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)のコマンダーを務めることが発表されました。Crew-2には星出飛行士をはじめアメリカのシェーン・キンブロー(Shane Kimbrough)宇宙飛行士メーガン・マッカーサー(Megan McArthur)宇宙飛行士、それに欧州宇宙機関(ESA)のトマ・ペスケ(Thomas Pesquet)宇宙飛行士の合計4人の搭乗が発表されています。

■国際宇宙ステーションの宇宙飛行士は6名→7名体制へ

左から:アメリカのメーガン・マッカーサー飛行士、シェーン・キンブロー飛行士、JAXAの星出彰彦飛行士、ESAのトマ・ペスケ飛行士(Credit: NASA)

キンブロー飛行士は2008年11月のSTS-126ミッションと2016年10月~2017年4月の第49/50次長期滞在にて、星出飛行士は日本実験棟「きぼう」の船内実験室を運んだ2008年5月~6月のSTS-124ミッションと2012年7月~11月の第32/33次長期滞在にて、それぞれ過去に2回ずつISSを訪れたことがあります。ESAのペスケ飛行士は2016年11月~2017年6月の第50/51次長期滞在が初の飛行で、キンブロー飛行士とは第50次長期滞在クルーの一員として4か月ほどの期間をともに過ごしています。

マッカーサー飛行士は「ハッブル」宇宙望遠鏡最後のサービスミッションとなった2009年5月のSTS-125が初の飛行で、ISSの長期滞在は今回が初めてとなります。ちなみにマッカーサー飛行士はクルー・ドラゴン有人試験飛行(Demo-2)でISSに滞在中のロバート・ベンケン(Robert Behnken)宇宙飛行士と結婚されており、スペースシャトルおよびクルー・ドラゴンへの搭乗とISSへの滞在をそろって経験することになります。

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スペースシャトルの退役以来、ISSへの移動手段はロシアの有人宇宙船「ソユーズ」が担ってきました。ソユーズの定員は3名であるため、ISSの平均的な滞在人数もソユーズ2機分にあたる6名の体制が続いてきました。いっぽうクルー・ドラゴンやボーイングの「スターライナー」ではISSへの飛行時に4名が搭乗できるため、ISSの滞在人数もソユーズ1機分の3名とあわせて7名の体制に移行することが可能となります。NASAはISSに滞在する宇宙飛行士の増員により、科学実験を2倍に増やせるとしています。

Crew-2の具体的な打ち上げ日程は未定で、Demo-2の帰還と9月下旬に予定されているクルー・ドラゴン運用初号機(Crew-1)の結果を踏まえて決まることになります。なお、Demo-2のクルー・ドラゴンは日本時間8月2日8時34分にISSを離れ、翌8月3日3時42分に大西洋上へ着水する予定です。

 

関連:星出彰彦宇宙飛行士、クルー・ドラゴン2号機搭乗決定。2021年春頃の予定

Image Credit: NASA
Source: NASA / ESA
文/松村武宏

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