アラブ首長国連邦(UAE)の火星探査機「HOPE(アル・アマル)」を搭載した「H-IIA」ロケット42号機が7月20日午前6時58分に、種子島宇宙センターから打ち上げられました。打ち上げは順調に進んでおり、午前8時頃に「HOPE」を分離する予定となっています。
HOPEは火星の大気の観測を主な目的とする探査機です。火星の下層大気における気象の変化と上層大気からの水素と酸素の流出を観測することで、上層大気と下層大気の関係性をより深く理解し、火星の環境が温暖だった過去から気候変動と大気の流出を経て現在のように変化したプロセスを探る研究に寄与することになります。
H-IIAが他国の惑星探査機を打ち上げるのはHOPEが初めてで、火星探査機の打ち上げも今回が初。火星にはアラブ首長国連邦の建国50周年となる来年2021の年2月に到着を予定しています。
なお、打ち上げ後の会見は午前9時過ぎを予定しています。
https://youtu.be/vX1UNIQxLhg
Source: NVS / 三菱重工業
Last Updated on 2020/10/31