米スペースXの宇宙船「スターシップ」のプロトタイプ「SN4」が、圧力テストを通過しました。
スターシップは再使用が可能な巨大宇宙船で、100人の搭乗や100トンのペイロードの搭載が可能です。また、ブースター「スーパー・ヘヴィー」と組み合わせることで、衛星の打ち上げから火星開拓までの運用が想定されています。
そして、現在テストが進められてるSN4は4月26日、サウス・テキサスにて低温圧力テストを実施。内部のタンクに超低温の液体窒素を充填し、実際の打ち上げ環境を想定したテストは無事完了しました。
これまでもスペースXはプロトタイプの機体にて圧力テストを実施してきましたが、過去5ヶ月に3機のプロトタイプが破壊されました。マスク氏は、今週末にはスターシップのプロトタイプによるスタティック・ファイア・テストを実施すると伝えています。
さらに今回のテストの成功により、SN4による高度150メートルに到達する試験飛行の目処が立ちました。さらに、SN5では「ラプター」エンジンを3機搭載することで、より高高度でのテストも予定されています。
Image: Elon Musk (Twitter)
Source: Space.com
文/塚本直樹
Last Updated on 2020/04/29