水星磁気圏探査機「みお(MMO)」を描いた想像図(Credit: JAXA)

国際水星探査計画「ベピ・コロンボ(BepiColombo)」に参加している宇宙航空研究開発機構(JAXA)の水星磁気圏探査機「みお」と欧州宇宙機関(ESA)の水星表面探査機「MPO」は、水星に向けた軌道変更のため合計9回計画されているスイングバイの1回目となる地球スイングバイを実施しました。

日欧の水星探査機は4月10日13時25分頃(日本時間)、大西洋の上空約1万2700kmという静止軌道よりも低い高度を通過していきました。ESAからは地球への最接近前に撮影された地球の画像が公開されています。また、スイングバイのため地球に接近した「みお」と「MPO」は地上からも観測されており、夜空を高速で移動する様子が国内外の観測者によって捉えられています。

地球最接近の2時間ほど前、高度1万9000km付近で撮影された地球の画像(左上)。インド洋とその周辺などが写っている(Credit: ESA/BepiColombo/MTM)

水星の磁場や希薄な大気といった水星周辺の環境を観測する「みお(MMO:Mercury Magnetospheric Orbiter)」と、水星の表面や内部を観測する「MPO(Mercury Planetary Orbiter)」は別々の探査機ですが、水星に到着するまでは太陽光から「みお」を防護するシールドや推進モジュールの「MTM(Mercury Transfer Module)」とともに1つの機体を構成しています。そのため、地上から捉えた画像でも1つの光点として写っています。

このあとの「みお」と「MPO」は、金星と水星の重力を利用したスイングバイを合計8回実施し、水星の周回軌道には打ち上げから5年後の2025年12月に投入されることが計画されています。次の第1回金星スイングバイは、今年の10月15日に実施される予定です。

水星表面探査機「MPO」を描いた想像図(Credit: ESA)

 

Image Credit: ESA/BepiColombo/MTM
Source: ESA / 水星磁気圏探査機「みお」公式Twitterアカウント
文/松村武宏

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