スペースXは、次世代ロケット「スターシップ」の最新試作機「SN3(SerialNumber3)」の圧力テストを4月3日に実施しましたが、問題が発生し破壊されるなど失敗に終わりました。
スターシップSN3型ロケットは、4月3日早朝にテキサス州ボカチカにあるスペースXの試験場で、推進剤タンクを液体窒素で満たす極低温タンク試験を実施。機体が凹み、崩れ落ちるように崩壊する様子がYoutubeにて公開されています。
また、スペースXのCEOのイーロン・マスク氏はTwitterで「テスト構成に誤りがあった」ことを述べており、タンクの底部の「スラスト・パック(thrust puck)」に問題が生じたことを指摘しています。
スターシップ試作機の圧力テスト失敗は、2019年11月のスターシップMark1、2020年2月18日のSN1に続く3回目。2019年9月にイーロン・マスク氏は半年以内にスターシップの試作機を軌道に投入したい意向を示していましたが、現時点で実物大のスターシップ試作機の飛行も実現していません。
なお、2021年にはスターシップの商業運行を開始し、2023年には元ZOZO社長の前澤友作氏を乗せて月周回旅行を実施する予定です。しかし、新型コロナウイルス感染拡大による影響も今後の開発進行の懸念材料となります。
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Image: イーロン・マスク(Twitter)
Source: spaceflightnow