2012年8月より火星のゲール・クレーターで活動を続けているNASAの火星探査車「キュリオシティ」こと「マーズ・サイエンス・ラボラトリー(MSL)」から、新しいセルフィー(自撮り)が届きました。セルフィー撮影中のカメラの動きを連続撮影した解説動画もあわせて公開されています。

■丘に登る直前のタイミングで撮影された86枚の画像を合成

2020年2月26日に撮影されたキュリオシティのセルフィー(Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS)

こちらが今回公開されたセルフィー。キュリオシティのロボットアームに取り付けられている火星拡大鏡撮像装置「MAHLI(Mars Hand Lens Imager)」で撮影された86枚の画像をもとに、360度のパノラマ画像として合成されたものになります。記事中では縮小した画像を掲載していますが、NASAのジェット推進研究所(JPL)では18030×11428ピクセルという高解像度のJPG画像が公開されています。

画像が撮影されたのは今からおよそ1か月前となる2020年2月26日、キュリオシティが火星で過ごす2687ソル目(1ソルは火星の1日)のことでした。キュリオシティは2014年からゲール・クレーターにある高さ約5kmの「シャープ山」を少しずつ登っていますが、今回のセルフィーでは周囲の様子も広く写されていて、撮影時のキュリオシティがどのような場所にいたのかがわかる画像となっています。

このセルフィーを撮影したあとのキュリオシティは、画像の左奥にあるごつごつとした岩が目立つ高さ約3.4mの丘(「Greenheugh Pediment」と呼ばれています)の頂上を目指して移動を始めました。丘の傾斜はきつく、キュリオシティは7年半の探査でも最大の31度という傾斜を記録したそうです。3段階に分けて実施された登頂は3月6日(2696ソル目)に成功。同日には丘の上で撮影された画像とともに「Made it!(やった!)」と題したミッションアップデートが公開されています。

3月6日にキュリオシティが丘の上で撮影した画像(Credit: NASA/JPL-Caltech)

■どうやってセルフィーを撮っているの?

また、今回のセルフィー公開と同時に、セルフィー撮影時のロボットアームの動きをキュリオシティの「頭」に搭載されている「Mastcam」で撮影した映像も公開されています。合成用の画像をそろえるために、MAHLIが取り付けられているロボットアームの向きを少しずつ変えながら撮影している様子が、1分間の短い動画にまとめられています。

 

関連:火星で自撮り。探査車キュリオシティから最新のセルフィーが到着!

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS
Source: NASA/JPL
文/松村武宏

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