ESA(欧州宇宙機関)とNASAの協業による太陽観測衛星「ソーラー・オービター」が2月10日に打ち上げられます。13時3分(日本時間)から2時間が打ち上げ可能な時間枠となっています。ソーラー・オービターを紹介した前回の記事では2月8日に打ち上げ予定となっていましたが、他のミッションのスケジュールと天候により2日間延期されました。

ソーラー・オービターは、「太陽風(太陽から吹き出してくる電気を帯びた粒子の流れ)は何が駆動しているのか?」「太陽の磁場はどのようにして生まれてくるのか?」といった基礎的な問いに答えることに挑戦します。これらの問いは古くから研究されてきましたが、まだ完全にわかっているわけではありません。こうした太陽活動は宇宙飛行士や人工衛星、さらには私たちが普段から利用しているラジオやGPSにも影響を与える可能性があるため、これを予測する「宇宙天気予報」は重要な研究対象のひとつです。ソーラー・オービターは打ち上げから7年の間に、地球・太陽間の距離の約3分の2のところまで太陽に近づき、問題を解く鍵となる太陽の北極と南極を観測します。

打ち上げ後、3か月間は衛星の運用チームが装置の正常動作を確認します。その後各装置を作動させ、ソーラー・オービターが最初に太陽に近づくのは2021年11月となる予定です。打ち上げの様子は「NASA Live」のWebサイトで中継されます。

 

関連:
NASAの太陽観測衛星「ソーラー・オービター」、2月8日打ち上げへ(※本記事の通り、その後2月10日に延期となっています。)

Image Credit: ESA/ATG medialab
Source: NASA
文/北越康敬

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