中国は2019年12月16日、四川省にある西昌衛星発射センターから「長征3B」ロケットの打ち上げを実施しました。
今回打ち上げられた長征3Bロケットには、中国版GPSである「航法測位衛星第三世代北斗(Beidou)」の「Beidou-52」「Beidou-53」が搭載され、無事に軌道に投入されたことが報じられています。
Beidouは、中国が独自で開発した中国独自の衛星測位システムで、北斗グローバルシステム(BeiDou Navigation Satellite System:BDS)とも呼ばれます。アメリカのGPS、欧州連合のGalileo、ロシアのGLONASSの衛星数を越え、2018年には航法測位衛星の稼働数が世界一になったことでも話題になりました。
今回の「Beidou-52」「Beidou-53」の軌道投入により、2019年末までに計画されていた中核ネットワークの構築が完了したことになります。なお、2018年より既に先行運用を開始しているBDSですが、今後は2020年6月までにパフォーマンスを向上する為に静止衛星を2機を投入し、システムが本格的に完成する予定となっています。
Source: 新華社通信