欧州宇宙機関(ESA)としては初となる、太陽系外惑星の観測に特化した宇宙望遠鏡「CHEOPS(CHaracterizing ExOPlanet Satellite)」の打ち上げ準備が、フランス領ギアナのギアナ宇宙センターで進められています。

■系外惑星の精密なサイズ測定に挑戦

ソユーズロケットに搭載するためのアダプターと結合されるCHEOPS(Credit: ESA/CNES/Arianespace/Optique vidéo du CSG/S Martin)

CHEOPSは、地球から見て系外惑星が恒星の手前を横切る「トランジット」現象を精密に観測することで、すでに存在が知られている系外惑星のより正確なサイズを測定することに挑みます。

質量が判明している系外惑星の大きさがわかれば密度を求めることが可能となり、研究者がその性質を理解することにつながります。系外惑星の正確なサイズは、系外惑星を正しく理解する上で欠かせない情報です。

特に、地球と海王星の中間程度の質量(地球と同じ質量からその20倍まで)を持ち、他の系外惑星よりも不明な点が多い「スーパー・アース」(または「サブ・ネプチューン」とも)のサイズを特定することで、これらの系外惑星に関する新たな知見につながることが期待されています。

また、恒星の至近を公転するホットジュピターを観測することで大気中を熱が循環するメカニズムを調べたり、「ジェイムズ・ウェッブ」宇宙望遠鏡や「欧州超大型望遠鏡(E-ELT)」といった将来の観測手段がターゲットとすべき系外惑星を絞り込んだりすることも予定されています。

CHEOPSのサイズは縦・横・高さともに1.5mほどと小さく、口径30cmの望遠鏡1基を搭載。ソユーズロケットによって高度700kmの太陽同期軌道へと運ばれ、常に太陽を背にしながら系外惑星の観測を行います。打ち上げは12月17日の予定です。

観測を行うCHEOPSの想像図(Credit: ESA / ATG medialab)

 

Image Credit: ESA/CNES/Arianespace/Optique vidéo du CSG
http://www.esa.int/Science_Exploration/Space_Science/Cheops
文/松村武宏