JAXAは2018年8月2日、「X線分光撮像衛星(XRISM)」「小型月着陸実証機(SLIM)」の打ち上げを2021年度に延期すると発表しました。
XRISMは2016年に打ち上げられたものの、軌道上で破損したX線天文衛星「ひとみ」の後継機となります。従来の30倍以上の分光性能を誇るX線マイクロカロリメータ分光撮像器を搭載し、宇宙の高温プラズマや、エネルギー輸送過程と天体の進化を解明する予定です。
一方SLIMは100mオーダーという月への高精度着陸技術を実証し、月惑星探査の高頻度化に貢献することが期待されています。
なおXRISMとSLIMは、「H-IIA」ロケットで同時に打ち上げられることになります。
Image Credit: JAXA
■X線分光撮像衛星(XRISM)プロジェクト移行審査の結果について
http://www.jaxa.jp/press/2018/08/20180802_xrism_j.html
■小型月着陸実証機(SLIM)の計画見直しについて
http://www.jaxa.jp/press/2018/08/20180802_slim_j.html
(文/塚本直樹)