「MOMO2号機」4秒後に推力失う 稲川社長はロケット問題解決と前進を宣言


 
インターステラテクノロジズの稲川社長は2018年6月30日、記者会見にて打ち上げの失敗した「MOMO2号機」について現段階で判明している情報を公開しました。
 
打ち上げについては、T(打ち上げ時刻)から4秒後に推力が失われたことが確認されています。まず打ち上げから1秒後に燃焼圧力が一時的に低下し、再び復帰。この現象の理由については判明していません。また5秒後には、ホットガススラスタの圧力の低下も確認されました。
 
2号機では機体の構造強化やロール制御方式が変更されましたが、これは今回の失敗に直接的な影響を与えなかったことが考えられます。一方、テレメトリのデータは送信され続け、電子系に異常はなかったとみられます。今後は外部の有識者が参加して、ロケットの問題解析をすすめたいと表明されました。
 
また、3号機の計画についてはなにも決めていないとのこと。しかしインターステラテクノロジズとしては問題を解決し、さらなる協力を得てロケット開発を進めたいと発言しています。またファウンダーの堀江貴文氏も、全力でのバックアップを明言しています。
 
Image Credit: 塚本直樹
■インターステラテクノロジズ
[http://www.istellartech.com/] (文/塚本直樹)