宇宙開発企業のスペースX社が2018年後半に予定していた民間人による月周回旅行が、2019年半ば以降に延期されることがウォール・ストリート・ジャーナルによって報じられています。
この計画はスペースXの「ファルコン・ヘビー」ロケットを使用し、2人の民間人が「有人版ドラゴン」に搭乗して月を周回し、1週間ほどで地球へと帰還するものです。しかし報道によれば技術的かつ生産上の問題から、この打ち上げは2019年半ば以降、あるいはさらに遅い時期へと延期されることになったのです。なお、現時点でのスペースXからの正式な発表はありません。
スペースXは年内から来年初頭にかけて2回のファルコン・ヘビーの打ち上げを予定しており、また有人版ドラゴンによる宇宙飛行士の打ち上げは12月以降、あるいは来年に延期される可能性もあります。このような状況で、同ロケットと宇宙船を利用した月周回旅行の2019年中盤以降への延期は致し方ない状況なのかもしれません。
Image: スペースX
■Elon Musk’s SpaceX Delays Plans for First Space Tourists to Circle Moon
https://www.wsj.com/articles/elon-musks-spacex-delays-plans-for-first-space-tourists-to-circle-moon-1528046708
(塚本直樹)
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