NASAは2018年5月5日(現地時間)、火星探査機「インサイト(InSight)」を搭載した「アトラスV」ロケットをヴァンデンバーグ空軍基地から打ち上げました。探査機と2機のキューブサットは予定軌道へと投入され、打ち上げは成功しています。
インサイトは火星の地質学的調査を目的とした探査機で、搭載された地震計では火星の地震や隕石の落下の衝撃からその内部の様子を究明。そして熱探査針では火星の地表から3〜5メートル下のエネルギーの状況を観測するのです。これにより、金星や地球を含めた岩石から構成されている地球型惑星の成り立ちの解明を目指しています。
さらに、同時に投入された2機のキューブサット(超小型人工衛星)の「Wall-E」「Eva」からなる「MarCO(Mars Cube One)」は、インサイトの着陸時の地球へのデータ送信を担当します。
インサイトはもともと2016年の打ち上げを予定していましたが、搭載する観測機器のトラブルにより2年間延期されていました。インサイトの火星への到着は11月26日を予定しており、その後に2020年11月24日まで活動することとなります。
Image Credit: NASA
■NASA, ULA Launch Mission to Study How Mars Was Made
https://www.nasa.gov/press-release/nasa-ula-launch-mission-to-study-how-mars-was-made
(文/塚本直樹)
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