米国通信委員会(FCC)によれば、シリコンバレーのスタートアップ企業「スウォーム・テクノロジーズ(Swarm Technologies)社」は2018年にFCC未認可のまま4機の小型通信衛星のプロトタイプを打ち上げていたことが判明しました。
1月12日にISRO(インド宇宙研究機関)の「PSLV」ロケットで打ち上げられた人工衛星「SpaceBees 1/2/3/4」は「宇宙IoT」の構築を目的とし、ロケットに搭載された合計31機の人工衛星の一部として打ち上げられました。
アメリカ企業やアメリカへのサービス提供を目的とする人工衛星はFCCによる認可が必要となっており、スウォーム・テクノロジーズも当初は認可の取得を目指していました。しかし打ち上げの1ヶ月前に不認可の決定が下されると、なんとそのまま人工衛星を打ち上げてしまったのです。認可が降りなかった理由として、人工衛星が小さすぎるために地上からの捕捉が難しい、などの理由が報じられています。
現時点ではこの打ち上げの影響は不明ですが、他の人工衛星の危険となる可能性も指摘されています。また現在は、将来的なスウォーム・テクノロジーズによる人工衛星の打ち上げにはストップがかけられているそうです。
Image Credit:ISRO
■The FCC says a space startup launched four tiny satellites into orbit without permission 31
https://www.theverge.com/2018/3/10/17102888/the-fcc-says-a-space-startup-launched-four-tiny-satellites-into-orbit-without-permission
(文/塚本直樹)
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