「ファルコン・ヘビー」搭載の電気自動車、火星への旅路に投入成功 ケレス近くまで飛行へ



すでにミッションのほとんどが成功していた、宇宙開発企業「スペースX」の超大型ロケット「ファルコン・ヘビー」の打ち上げ。こちらのロケット第2段とペイロードが火星へと向かう軌道へと無事投入されたことが確認されました。
 

 

 
2018年2月6日(現地時間)に打ち上げられたファルコン・ヘビーは、「アトラスV」以降に運用されるロケットで最大級のもの。低軌道(LEO)に約64トン、静止トランスファ軌道(GTO)に約27トン、そして火星に約17トンの打ち上げ能力を持ちます。さらに今回の初打ち上げでは、ペイロードとして電気自動車の「テスラ・ロードスター」を搭載していました。
 
ロケット打ち上げでは第1段の燃焼と分離は無事終了。その後ロケット第2段による合計3回の燃焼も予定通りのスケジュールで推移しました。これにより、テスラ・ロードスターは火星公転軌道に接近し、さらにはヴァン・アレン帯の小惑星「ケレス」の公転軌道近くまで飛行することになります。
 
今この瞬間もテスラ・ロードスターと、宇宙服を身にまとったマネキン「スペース・マン」が惑星間を飛行していると思うと、なんとも信じられないような気分になってしまいます。
  
Image Credit: イーロン・マスク(Twitter)
■イーロン・マスク(Twitter)
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(文/塚本直樹)