政府系謎ミッション「Zuma」、スペースXが打ち上げ成功 ロケット第1段着陸も実施


 
延期が続いていたスペースXによる機密ミッション「Zuma」ですが、2018年1月7日(現地時間)にとうとう「ファルコン9」ロケットで打ち上げが実施されました。なお、打ち上げとロケット第1段の着陸の両方が成功しています。
 
フロリダのケープ・カナベラル空軍基地の第40発射施設からおこなわれた、今回のロケット打ち上げ。打ち上げから8分後にロケット第1段が「Zone 1」に着陸した時点で映像の公開は終わり、ペイロードが予定軌道に投入されたかどうかは公開されませんでした。
 
Zumaは機密ミッションということで、そのペイロードや目的は公開されていません。現時点で判明している情報としては、ペイロードはノースロップ・グラマンが製造。投入高度は低軌道(LEO)で、軌道傾斜角は約50度になるものと予測されています。
 
なお、今後スペースXは2018年1月末頃に超大型ロケット「ファルコン・ヘビー」の初打ち上げ、10回以上の再使用を目指す「ファルコン9(ブロック5)」の2018年中の導入、そして第2四半期と第3四半期(4月と8月予定)に無人のドラゴン2(有人版ドラゴン)、そして宇宙飛行士を登場させたドラゴン2を打ち上げる予定です。
 
Image Credit: スペースX
■SpaceX launches classified payload to kick off busy year
http://spacenews.com/spacex-launches-classified-payload-to-kick-off-busy-year/
(文/塚本直樹)