NASAが2018年5月の打ち上げを予定している、火星探査機「インサイト」。こちらが火星の地中深くの探査を行うことが、NASAの公式サイトなどで公開されています。
もともと2016年に打ち上げられる予定だったインサイト。そのミッションは2018年11月に火星へと着陸し、火星での1年間(地球での687日間)地質学的な調査を行うことにあります。製造はロッキード・マーティンが担当しています。
そしてインサイトは火星地表に2つの観測機器を設置します。一つは地震計で、火星の地震や隕石の落下の衝撃からその内部の様子を究明します。そしてもう一つは熱探査針で、火星の地表から3〜5メートル下のエネルギーの状況を観測するのです。
この火星の地中の探査からは、金星や地球を含めた岩石から構成されている地球型惑星の成り立ちの解明を目指しています。火星はその誕生から内部がほとんど変化していないと想定されているため、惑星の成り立ちを調べるには適した環境なんだそう。また、インサイトは電波通信によって火星の地軸の回転を調べる観測機器も搭載しています。
Image Credit: Credits: NASA/JPL-Caltech/Lockheed Martin
■NASA's Next Mission to Mars Will Probe the Red Planet's Deep Interior in 2018
https://www.seeker.com/space/exploration/nasas-next-mission-to-mars-will-probe-the-red-planets-deep-interior-in-2018
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