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本日7月29日の打ち上げが延期され、翌30日となったインターステラテクノロジズ(IST)の観測ロケット「MOMO」。その理由は、気象条件を慎重に判断してのものだった。

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本日の天気予報は晴れだったが、朝から雲が切れず、ときおり霧が出る状況が続いた。打ち上げ場の大樹町多目的公園内に設置されたパブリックビューイング会場では、数百m離れた場所にあるJAXAの飛行船格納庫が全く見えなくなることもあった。

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朝10時の判断では、打ち上げの条件のひとつである「600m離れた組立棟から発射台が見えること」をクリアしていたが、11時にロケットを発射台に移動させようとしたところ発射台が霧で見えず、小雨も降っていたため中止を決めたとのことだ。ただ、昼頃には霧は晴れ上がり、打ち上げが予定されていた15時過ぎには空も晴れ間が多くなっていた。

このことについてISTの稲川貴大社長は「霧や雨でロケットが濡れると電子機器が不具合を起こしたり、液体酸素配管が凍結することも考えられた。このような条件での動作確認を経験していないので、安全側の判断をした。ただ、今の天候を見ると打ち上げ可能だったかもしれないとも思えるので、条件の緩和は今後の課題」と、確実な打ち上げ成功のために慎重に判断したことを説明した。

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また、延期後の打ち上げ予定は翌日の7月30日午前5時から8時。ISTの打ち上げスタッフは未明から準備する必要があるため、中止するのであれば早く中止して撤収し、充分に休息をとることも考慮されたようだ。

出資者の堀江貴文氏は「開発を始めたころは平均年齢が高く、自分が最年少ぐらいだったが、今は20代のメンバーが多くなった。若い人が自分もロケットを作れると考えてくれるのがうれしい。打ち上げに成功したらスペースXなど、海外のライバルの見学に連れて行きたい」と、ISTの発展を喜んだ。

Image Credit: IST、大貫剛

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