6月3日にケネディ宇宙センターから「ファルコン9」ロケットによって打ち上げられた、スペースXの「ドラゴン補給船」。こちらが国際宇宙ステーション(ISS)へと到達しました。これは一度打ち上げられた宇宙船が回収され、再度宇宙空間に到達したという意味で非常に興味深いものです。
ドラゴン補給船は約2700kgの貨物を搭載し、ISSへの補給ミッションを行います。貨物の中には宇宙飛行士のための必需品だけでなく、中性子星の研究を行う観測機器の「NICER」、それに宇宙空間で巻物のように展開するソーラーパネル「ROSA(Roll Out Solar Array)」などが搭載されています。
実は、このドラゴン補給船は2014年に打ち上げられてISSへの補給任務を行い、そして地球へと帰還したもの。再打ち上げにあたってどの程度のリファービッシュが行われたのかは明かされていませんが、スペースXによるロケットの再利用や宇宙船の開発をさらに推し進めるものとなるでしょう。
なお、今回のドラゴン補給船はISSに約1ヶ月ほど接続した後、7月初旬に太平洋へと落下する予定です。この補給船をさらに再利用する計画は……あったりするのでしょうか?
Image Credit: NASA
■SpaceX Dragon Capsule Makes History with 1st Repeat Delivery to Space Station
http://www.space.com/37086-recycled-spacex-dragon-makes-first-repeat-delivery.html
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