2017年夏下旬の打ち上げを目指す、スペースXの「ファルコン・ヘビー」ロケット。センターコアとサイドブースター2本で構成されるこの大型ロケットの、サイドブースターのエンジン点火試験(スタティック・ファイア・テスト)がテキサス州のマクレガーにて実施されました。
ファルコン・ヘビーの初打ち上げでは、新品となるファルコン9を拡張したセンターコアと、2本の再利用サイドブースター(再利用ロケット)を利用します。本日テストされたサイドブースターも、2016年5月にタイの通信衛星「Thaicom 8」の打ち上げに利用されたファルコン9のものです。
スペースXは以前にセンターコアのエンジン点火試験を行なうなど、着々とその打ち上げ準備を進めています。予定では打ち上げはケープ・カナベラル空軍基地のLC-40複合発射施設から行われ、センターコアとサイドブースターの3本のすべてがドローン船と地上施設に着陸。またロケット第2段の回収も試みられる予定です。
現在運用中のロケットでは最大級となり、火星探査などにも利用される予定のファルコン・ヘビー。スペースXの宇宙開発はまだまだ始まったばかりなのです。
Image Credit: SpaceX
■SpaceX(Twitter)
[https://twitter.com/SpaceX/status/867568781928701954]
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