スペースX社は5月15日(現地時間)、ケネディ宇宙センターから「ファルコン9」ロケットを打ち上げました。ロケットには通信衛星が搭載され、軌道投入も無事成功。一方、ロケット1段目の地上着陸は行われませんでした。
今回打ち上げられたのは、インマルサット社の通信衛星「Inmarsat-5 F4」。静止軌道へと設置される同通信衛星は約6100kgと非常に重く、それゆえ着陸用の燃料を残すことができなかったのです。また同衛星オペレーターは昨年にスペースXによる人工衛星打ち上げを予定していましたが、ファルコン9の爆発事故により延期されていました。
スペースXはロケット1段目の地上やドローン船への着陸を行っており、すでに回収した1段目の再打ち上げと着陸にも成功しています。そして、2017年6月に打ち上げるブルガリアの人工衛星では2回目となる再利用ロケットの利用を予定しています。
Image Credit: SpaceX
■SpaceX Launches Super-Heavy Communications Satellite
http://www.space.com/36852-spacex-launches-inmarsat-5-f4-satellite.html
■SpaceX launches satellite atop Falcon 9 rocket
https://www.usatoday.com/story/news/nation-now/2017/05/15/spacex-launch-falcon-9-satellite-monday/322739001/
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