高度100kmの宇宙旅行から超大型ロケット、そして将来的な月への輸送計画までと壮大なプランをもつブルー・オリジン。そのブルー・オリジンを率いるアマゾンCEOのジェフ・ベゾス氏が、組み立ての終わった新ロケットエンジン「BE-4」をツイートにて初公開しました。
1st BE-4 engine fully assembled. 2nd and 3rd following close behind. #GradatimFerociter pic.twitter.com/duE4Tnzvkx
— Jeff Bezos (@JeffBezos) 2017年3月6日
「これが最初の完成済みのBE-4エンジン。2号エンジンや3号エンジンももうすぐ」とつぶやくベゾス氏。このエンジンの輸送先は明かされていませんが、ブルー・オリジン社がエンジンテストを行ってきたテキサスへと送られるものと思われます。
なおこのBE-4エンジンですが、ブルー・オリジン社の次期大型ロケット「ニュー・グレン」への搭載が予定されています。ニュー・グレンは同社の「ニュー・シェパード」やスペースXの「ファルコン9」と同じく再利用可能なロケットで、強力な推進力により地球低軌道へのペイロードの投入が可能です。ロケットは2段式と3段式の2つの構成が予定されており、いずれもアメリカ史上最大のロケット「サターンV」に迫るほどの巨体です。
さらに、BE-4エンジンはユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)の次期ロケット「バルカン」への搭載も予定されています。バルカンは同社のアトラスVロケットの後継機で、2019年の打ち上げを予定。またBE-4の開発が間に合わなかった場合には、エアロジェット・ロケットダイン社の「AR1」エンジンを利用する予定となっています。
Image Credit: Blue Origin
■Jeff Bezos shows off Blue Origin’s new rocket engine, fully assembled for the first time
http://www.theverge.com/2017/3/6/14827530/jeff-bezos-blue-origin-rocket-engine-be-4-new-glenn
■Amazon's Bezos tweets out photos of new rocket engine
https://www.cnet.com/news/amazon-jeff-bezos-blue-origin-be-4-rocket-engine/