初号機がリフトオフ?新衛星のロゴマークは「カラー」のデザインだった

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言われてみれば!と思えるこのロゴマーク。内閣府宇宙開発戦略推進事務局が測位衛星「みちびき」シリーズの打ち上げロゴマークを公募し、2017年2月8日に選定結果を公表したものだが、アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズで知られる株式会社カラーのデザインであることが公表された。

「みちびき」はGPSと同様の機能を持つ測位衛星で、3機の衛星が地上から見て8の字を描く軌道を飛行することで交互に1機が天頂(真上)に位置し、ビルの谷間でも電波を受信しやすい「準天頂軌道」を描くことが特徴だ。これと静止衛星1機を合わせた4機の衛星が2017年度中に揃い、「準天頂衛星システム(QZSS)」を構成する。ロゴマークは、この「8の字を描く3機+1機の衛星」と「ビルの谷間から見上げる空」、そして「QZSS」「みちびき」の文字を図案に含んでいることがわかる。

そして2月24日にカラーのWebサイトやTwitterで、このデザインを応募したのがカラーであることが公表された。また原案をデザインした山下いくと氏のTwitterでデザイン過程が解説され、庵野秀明氏の監修とカラーのスタッフの仕上げで作成されたことが明かされた。

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この配色は「エヴァンゲリオン初号機」にそっくりだが、内閣府もカラーもエヴァンゲリオンとの関係には言及していないので、似ているのは偶然ということにしておこう。「エヴァ新幹線」のように機体全体を塗った「エヴァロケット」とはいかないだろうが、ロゴマークが描かれたH-IIAロケットの、文字通り「リフトオフ」が見られそうだ。

ところで、「みちびき初号機」は先行して2010年に打ち上げられており、2017年度に打ち上げられるのは2号機から4号機だ。これら3機の打ち上げロゴが初号機色で良いのだろうか?

みちびき衛星打上用ロゴ決定のお知らせ(準天頂衛星システムウェブサイト)

準天頂衛星「みちびき」打ち上げのミッションロゴに採用されました(株式会社カラー)

Image Credit:準天頂衛星システムウェブサイト