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20170213neu
 
現在米政府からの要請により、NASAが作成している木星の衛星「エウロパ」の探査計画。2020年代のSLS(スペース・ローンチ・システム)による探査機と着陸船の打ち上げが期待されていますが、今回新たな報告書によりその詳細や着陸船のデザインが公開されました。
 
エウロパは表面が氷で覆われており、その下には液体の海が存在していることが予測されています。また以前にはその水分の噴出の証拠も報告されているのです。さらにこの液体の海には生物の存在の可能性が指摘されており、その探査に大いに期待が寄せられています。
 
NASAの科学的定義チームは、エウロパ探査の3つの目標を定めています。1つ目は生命の存在を確かめる探査、2つ目はエウロパが生命が存在しうる環境であるのか、そして3つ目はエウロパの表層下の探査の可能性です。
 
ただし、エウロパの探査が他惑星の探査とは様子が異なることも確かです。まず同衛星は大気を持たないことから、着陸船に耐熱シールドは必要ありません。一方着地にはパラシュートを使わず、エンジン出力やクレーンを利用します。さらにエウロパは地球からかなり離れているので、着地のプロセスは全て自動にて行われる必要があるのです。
 
そしてエウロパに着地したNASAの着陸船は、搭載された観測装置により同衛星での生命探査や環境調査を行います。このような生命探査システムは1970年代に火星に送り込まれた探査機「バイキング」以来となり、有機物の分析機や顕微鏡の搭載が予定されているのです。
 
Image Credit: NASA
■NASA’s ‘Europa report’ details how it could land a spacecraft on Jupiter’s moon
http://www.theverge.com/2017/2/10/14575302/nasa-jupiter-europa-moon-report-spacecraft-landing
■Is there life on Europa? NASA has a plan to find out
http://newatlas.com/nasa-europa-lander/47842/

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