世界最小級の衛星用ロケット「SS-520 4号機」 内之浦から1月11日8時48分に打ち上げへ

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JAXAは1月9日に世界最小級の衛星打ち上げ用ロケット「SS-520 4号機」を公開し、その打ち上げ日時を1月11日の8時48分に設定したと発表しました。打ち上げ場所は内之浦宇宙空間観測所で、搭載ペイロードは超小型衛星「TRICOM-1」となります。
 
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SS-520 4号機は全長9.54m、直径0.52mの3段式の固体燃料ロケットです。JAXAの観測ロケット(SS-520)をベースとし、低軌道に4kg以上の打ち上げ能力を所有しています。JAXAは昨年11月に、SS-520 4号機の打ち上げを発表していました。
 
2段式の観測ロケット「SS-520」に3段目を追加したSS-520 4号機はシリーズ化などは現時点では計画されておらず、「民生技術を用いたロケット・衛星の開発」の実証を目的としているのです。
 
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そしてペイロードとして搭載するのは、約3kgの超小型衛星「TRICOM-1」。縦横116mm、奥行き346mmのこの人工衛星は東京大学によって開発され、地球を周回しながらデータの送受信や搭載カメラによる地球撮像を予定しています。またそのカメラには民生品が用いられるなど、コストダウンが図られています。
 
Image Credit: JAXA
■SS-520 4号機実験の実施について
http://www.jaxa.jp/press/2016/12/20161208_ss-520-4_j.html
■小型ロケット、11日打ち上げ=衛星用で世界最小級-鹿児島・内之浦でJAXA
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017010900156&g=soc
■電柱サイズのミニロケット公開
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/5055685531.html