いよいよ復帰の目処がついたということでしょうか。9月1日に人工衛星もろとも爆発し、11月にその原因をほぼ特定できたスペースXのファルコン9ロケット。こちらについて、衛星通信サービスを展開するイリジウムコミュニケーションズが「12月16日の12時36分(太平洋時間)にファルコン9ロケットで10個の小型衛星を打ち上げる予定だ」と発表しています。
ただし、現時点でスペースXはFAA(連邦航空局)による打ち上げ申請の通過を待っている段階。また、FAAとNASA、そして米空軍は現在も9月の打ち上げ失敗の原因を調査しています。ただし、その調査結果は近日発表されるはずです。また申請が認められれば、打ち上げはカリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地から行われる予定です。
なお、スペースXを率いるイーロン・マスク氏は爆発原因を特定した際に、「打ち上げ再開は12月中旬になるだろう」との見通しを発言しています。ですので、今回の12月16日というタイムスケジュールは自然なもののように感じられます。
また、スペースXは多数の人工衛星の打ち上げ予定を抱え込んでいます。これを着実にこなさない限り、同社が掲げる深宇宙の有人探査などの夢あるプランに説得力をもたせることは厳しそうです。これまで不可能とおもわれるチャレンジを可能にしてきたイーロン・マスク氏、今回のつまづきをどのように乗り越えるのかが注目されます。
Image Credit: Space X
■SpaceX eyes December 16th for first Falcon 9 launch since September explosion
http://www.theverge.com/2016/12/1/13805334/spacex-falcon-9-rocket-launch-plans-december-16
Last Updated on 2022/11/16