2014年に爆発事故を起こし、再起をかけて燃焼試験などを行なってきたオービタルATKの「アンタレス」ロケット。このアンタレスが新型エンジンを搭載し、10月初旬に打ち上げられることが発表されました。
アンタレスは中型の液体燃料ロケットで、これまでシグナス補給船をISS(国際宇宙ステーション)に向けて投入してきました。しかし2014年10月に行われた3回目となるシグナス補給船ミッションにて、打ち上げ直後にアンタレスは爆発。その後、エンジンを切り替えたり燃焼試験を行なったりと再度の打ち上げに向けて準備をしていたのです。
オービタルATKでディレクターを務めるJohn Steinmeyer氏は、「我が社はNASAと共同で、打ち上げ日の調整を行なってきました。これまで非常に注意深く打ち上げの準備を行ってきており、システムとRD-181エンジンが完全に稼働することを確証しています」と語っています。
10月初旬に打ち上げられる「アンタレス 230」はロシアのNPOエネゴマシュによるRD-181エンジンを搭載。燃焼試験にも成功したことから8月22日の打ち上げを予定していのですが、残念ながらこれは延期に。そして打ち上げは9月、10月初旬と数度にわたって再設定されたのです。
なお10月の打ち上げにおいても、アンタレスはシグナス補給船をISSへと運搬します。現在JAXAのH-2やスペースXによる補給船の運搬ミッションには遅れが出ており、アンタレスの復帰に対する期待は高まっています。一見順調に進んでいるように見える宇宙開発ですが、地上からの旺盛な需要にロケットの供給が追いついていないのが現状のようです。
Image Credit: NASA
■Antares return to flight now planned for early October
http://spacenews.com/antares-return-to-flight-now-planned-for-early-october/
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