早ければ2024年の有人火星探査を目指しているスペースX社。そして同社CEOのイーロン・マスク氏が夢見る火星移住計画のためには、さらに大型なロケットやエンジンが不可欠です。というわけで、スペースXはロケットエンジン「ラプター」の試験を数カ月後に開始すると海外にて報じられています。
RT @jeff_foust: Shotwell: shipped Raptor engine last night to test site; hope to have updates in next few months. #smallsat
— Ron Atkins (@Stratocumulus) 2016年8月9日
このラプターについては詳細はまだわかっていませんが、ファルコン9に搭載されているエンジンの3倍のパワー(50万ポンド)を誇るとされています。また搭載されるのはスペースXの既存のロケットではなく、宇宙飛行システム「マーズ・コロニアル・トランスポーター(MCT)」に搭載されるものと思われます。
このMCTは、火星へと人を運びコロニーを作るために利用されます。MCTは一度に100人を火星に輸送することが可能で、さらに100トン以上の打ち上げ能力を持つそうです。
このように火星への有人探査、そしてさらには移住までも見据えているスペースXですが、その理由としてイーロン・マスク氏は「地球に住めなくなった場合を考えて、人類生存の保険のため」だと述べています。
正直、私達が生きているうちにそのような危機が訪れるのかどうかはわかりません。しかしこれまで数々のイノベーションで文字通り世界を変えてきたイーロン・マスク氏のこと、彼にしか見えない未来が見えているのかもしれませんね。
Image Credit: Space X
■SpaceX Is About to Start Testing the Rocket Engine That's Going to Mars
https://www.inverse.com/article/19626-spacex-moves-raptor-engine-for-more-tests