ESA(欧州宇宙機関)は24日(現地時間)、航法衛星「ガリレオ13/ガリレオ14」(一般にはGPS衛星とも)の打ち上げと軌道投入に成功したと発表しました。今回の打ち上げはギアナ宇宙センターよりソユーズロケットによって行なわれました。
2つのガリレオ衛星は打ち上げから3時間48分後に、地上から2万3522kmの軌道上へと到達。今後数日間は衛星自体の調整が行われ、その後に他のガリレオ衛星との連携等のテストが行なわれます。
ガリレオ計画とは欧州による「全地球航法衛星システム」を指します。そしてこの一群のガリレオ衛星を利用することで、地上での正確な位置を知ることができるようになります。アメリカによって運用されている私たちもお馴染みの「GPS衛星」の欧州版、と考えて良さそうです。
実際の運用では、24個のガリレオ衛星(スペアを含めると30個)が利用されます。ガリレオによる測位システムはGPSと異なりサービスの劣化や中断がなく、また測位までのスピードも短縮される予定です。また中国も参加しているガリレオ計画ですが、日本は参加していません。
なお今年のソユーズロケットによるガリレオの打ち上げは今回が最後で、秋からはESAの「アリアン5」ロケットによって一度に4機の打ち上げが予定されています。
Image Credit: ESA
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