今年の3月に打ち上げられ、大いに盛り上がった「エクソマーズ 2016」。この探査プログラムは火星での生命体の痕跡を探すことを目的としており、2016年と2018年の2回探査機を打ち上げる予定でした。しかしヨーロッパのESA(欧州宇宙機関)とロシアのロスコスモスは2日、2回目のエクソマーズを2020年7月へと延期すると発表しています。
エクソマーズでは1回目に周回衛星「トレース・ガス・オービター(TGO)」と、突入・降下・着陸実験モジュールの「スキヤパレッリ」を打ち上げ、2回目には上の画像のようなヨーロッパ側が開発した探査車を送り込む予定でした。1回目の打ち上げと火星への移動は今のところうまくいっているのですが、残念ながら2回目は延期されることとなります。
ESAは公式ホームページにて、「ヨーロッパとロシアの双方の科学調査装置による理由で、2020年の打ち上げがベストなタイミングでしょう」と伝えています。ヨーロッパ側の探査車は土を掘り返して土壌から生命の痕跡を見つけることが可能ですが、なにかその開発に問題があったのでしょうか。
なお、1回目のエクソマーズ 2016は7ヶ月の旅路の後に2016年10月に火星に到達する予定です。こちらからも火星のデータは地球に送信されるので、4年後の2回目のエクソマーズの打ち上げまでそちらを楽しむことにしましょう!
Image Credit: EXO
■Phase two of the ExoMars mission has been delayed until 2020
http://www.theverge.com/2016/5/2/11565404/phase-two-exomars-mission-delayed-2020-rover-mars-esa
Last Updated on 2022/11/17