いつ見ても心躍る、ロケットの打ち上げ。その巨体が燃料の推進力で空を切り裂いて宇宙へと飛び立つさまは、とっても感動的です。そして今回、その「ロケット打ち上げの一部始終の360度映像」がユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)によって公開されました。
今回打ち上げられたのはデルタⅣロケット。ボーイングが設計しULAが製造するこのロケットはNROL-45ミッションとして、アメリカのスパイ衛星を打ち上げました。打ち上げはカリフォルニアのヴァンデンバーグ空軍基地から。同空軍基地からはアトラスVロケットやスペースXのファルコン9ロケットの打ち上げも行なわれています。
まず、ロケットは打ち上げ前に可動整備塔に収納されます。そして整備が終わった後に整備塔は取り除かれ、液体酸素と液体水素が推進剤として注入されます。その後準備が整うと、カウントダウンとともにロケットは宇宙に飛び立つのです。今回の撮影では3つの地点からロケットの打ち上げを楽しめますが、このような地点で実際にロケット打ち上げを観察することは不可能。ですので今回の映像はなかなか貴重なものです。
このように各国で休むことなく続けられる宇宙開発ですが、日本からも2016年度に鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から「強化型イプシロンロケット」が打ち上げられる予定です。こちらもチャンスがあれば、ぜひ見てみたいですね!
Image Credit: ULA
■New 360-degree video puts you right next to a Delta IV rocket launch
http://www.theverge.com/2016/4/11/11403910/ula-rocket-launch-close-up-video-vr-delta-iv