
スペースXは4月8日(現地時間)、「ファルコン9」ロケットによって「ドラゴン宇宙船」を国際宇宙ステーション(ISS)へと打ち上げました。ドラゴン宇宙船は無事ISSへとたどり着き、約3000キロの物資を宇宙ステーションへと届けました。
その重量のうち、約半分を占めるのが「ビゲロー膨張式活動モジュール(BEAM)」です。これはビゲロー・エアロスペースによって開発された膨張式のモジュールで、ISSへと運んでから空気を入れて膨張させ、宇宙飛行士による活動領域や将来は「宇宙ホテル」などへの応用が考えられています。今後、4ヶ月後にビゲロー膨張式活動モジュール(BEAM)に空気が入れられ、2年にわたって実験が行なわれる予定です。
その他にも、ドラゴン宇宙船は栽培実験用の「キャベツ」、筋肉などの実験に使われるマウス、それにDNA損傷に関する実験機器などをISSへと搬送しました。さらにドラゴン宇宙船が5月11日に地球に帰還する際には、スコット・ケリー宇宙飛行士が行なった宇宙ステーションでの長期間滞在実験によるサンプルを地上へと持ち帰ります。
スペースXはNASAと商業輸送サービスの契約を結んでおり、2024年までISSへと向けて物資の運送を行ないます。過去の宇宙開発は大きな国家プロジェクトでしたが、今後は民間企業が宇宙開発に大きな役目を果たすことになりそうですね!
Image Credit: Twitter(ISS)
■SpaceX completes its first Space Station resupply since rocket explosion last June
http://www.theverge.com/2016/4/8/11392312/spacex-launch-success-iss-cargo-falcon-9-rocket