ロケット開発のベンチャー企業インターステラテクノロジズ(IST)は3月4日、推力10kN(1トン)級のロケットエンジンの、50秒の燃焼実験に成功したと発表した。

試験は北海道大樹町の元防衛省エンジン試験場跡地で実施された。このエンジンは推進剤にエタノールと液体酸素を使い、高度100kmの宇宙空間に到達するためのサブオービタル(地球周回軌道に乗らない)飛行用ロケットのメインエンジンとして位置づけられている。

同社によると、1月に3回の短時間(5秒1回、15秒2回)の燃焼実験に成功しており、当初2月中に50秒の燃焼実験の予定だったものの、2回の延期を挟み、今回の成功に至ったという。また今後、3月中に燃焼時間100秒の燃焼実験を行なう予定だとしている。

ISTは2013年2月に設立された企業で、北海道に本拠地を置く。高度100kmまでのロケットの開発と打ち上げを皮切りに、小型衛星の打ち上げに特化した世界最小のロケット開発や、その打ち上げサービスのビジネス展開を目指している。

Image Credit: IST

■Interstellar Technologies Inc. » 1トン級エンジン50秒燃焼実験に成功
http://www.istellartech.com/archives/911